シリコンドールは眠らない<actゼロ>にんぎょうあそび

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私がこの部屋に来たのは、 偶然先ほどの小男(自分も人の事は言えないが)と バーで隣り合わせたのがきっかけだった。 モテたことのない私は、女に通常使うエネルギーを 仕事に費やしていた。 俗に言ういい大学とやらに行き、そこそこの会社で出世をし ある程度の金を自由に使える身分ではある。 だが本当に、女には縁がなかった。 金はあるのだから妥協はしたくなかったが、 私の顔を見るなり女たちは 気味の悪いものを見てしまったような表情を見せるのだった。
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