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圭一郎はふ……と鼻で笑う。
「どこから見ていたんです?」
そんな圭一郎の質問に春岡の頬がカッと赤くなったのが見えた。
「珠月がおねだりしていたところ?それとも、俺のを咥えて、自分のを慰めていたところかな?あれは……とってもよかった……。」
「あなたは……。」
「あれを俺が無理やりしていたように見えた?触って、ってお願いする珠月、ものすごく可愛いんだ。」
「あなたが彼女をそんな風にしたんじゃないんですか?」
「そうかな?珠月にその意思がなかったとでも?そんなの君の方が勝手な理想を珠月に押し付けているだけだろう。」
ひどく冷淡に淡々と圭一郎は、春岡に告げる。
「言っておくけれど、珠月は自分から俺と一緒になると決めているんだ。それは自分の意思だよ。その中で俺たちがどんな関係を築こうと、君には関係がない。」
「無垢な人にあなたがそう仕向けたのではないんですか?」
「そう思うか?」
「思いますね。」
「だとしたら、何だ?鳥籠の中が不幸せだと、誰が決めた?一旦はね、逃げたんだよ。鳥は。けれど、自ら籠に戻ったんだ。それは不幸なことか?」
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