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──応援したくなる作品とそうでない作品って、どうやって見分けているのですか？
「まず、どの作品も五頁は時間を掛けて読みます。私の中でそれが第一印象になります。
第一印象が良かった作品は、そのまま更に数頁読みます。その時には確実に『高評価』します。
途中でもある程度読んだら、また別の作品を同じように繰り返します。読みかけの作品は後日時間が余った時に続きを読むようにしていますね」
調査の結果、●●●●●内に存在する作品数の過半数は一度はSCP-37★-JPによって読まれている。そして運営会社にも協力してもらい調査した結果、SCP-37★-JPが何度も高評価した作品は一つ残らず●●●●●内において高い評価を得ている。
具体的に言えば、●●●●●には全作品を高評価数、読まれた頁数、読者数を総合したランキングが毎日更新されているが、いずれもランキング上位（総合100位以内）にある。
──それにしても、継続して読んでいる作品がほとんどランキング上位の人気作品ばかりらしいね。
「ええ、そうですねっ」そう言うSCP-37★-JPは照れ笑いのように微笑んでいた。続けて「これも私の応援のおかげ、ですよ」と謙遜しているようだが、ここにSCP-37★-JPの能力が発揮されているとは誰も気付いていないだろう。
SCP-37★-JPとは、そう言うオブジェクトだ。
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