SCP-37★-JPについて

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 私はSCP-37★-JPが収容されている場所へと行きました。そこはマンションの一室と言った様子で、学生らしい勉強机や女性らしい装丁のされた家具が完備された部屋でした。  SCP-37★-JPは上下、財団が用意したジャージ姿を着用しており、SCP-37★-JPの持ち物は検査によってすべて排除されている状態になっている。 ──普段はどんな生活をしているのですか? 「え、普通だよ?」  突然何を言われたか分からないSCP-37★-JPは驚いた様子でした。私の身分を(偽って)明かしていたのですが、まだ何か疑っているような様子もありました。 ──具体的にどんな事をしているとか……答えられる範囲で構いませんので。 「普通に朝起きて、学校に行って、授業を受けて、友達と話したりして……あ、部活はしていないです。(学校内にある)図書館にはよく行きますね。あとは家に帰って予習、復習をします。夜十一時には寝ます。  ね? 普通でしょ」  逆に驚かされたのは私の方でした。SCPと認識されるまでSCP-37★-JPは、この日本にも数万人と存在するとして日常を過ごしていた訳ですから。
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