SCP-37★-JPについて

8/22
前へ
/49ページ
次へ
 私も学校で習う程度の知識があるので説明しておくと、製本されるような小説はまず、作家と作家を担当される雑誌編集者が「打ち合わせ」と呼ばれる小説の方向性や具体的な案を検討する話し合いが行われる。  最終的に作家と担当編集者、両者が納得した方向で、作家が作品に向けた下調べや情報の確認を行う。その時には担当編集者も作家の補助をする場合もあるそうだ。  内容については、プロットと呼ばれる小説の構成などを再三確認しながら、作家が担当編集者と進行具合を確認しながら書いていく事になる。プロとネットで書かれる素人作品との違いは担当編集者と言う第三者のチェックの有無になる。  しかしながら、すべての小説がそうであるとは言い難いのも事実としてある。特に二十世紀初頭には、夏目漱石は「坊っちゃん」と言う作品を僅か一週間で書き上げた、と言う場合もあるからだ。  現在では、同人誌と言えば漫画やアニメオタクの集まりになってしまったが、元を正せば詩や小説を意味する言葉だったと言う側面もある。  インターネットの普及により、小説が一周回って原点回帰した部分も否めないだろう。
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加