プロローグ~恋より刹那の快楽を~

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「ああ……ああ……良いぜ……静夜……お前のカラダ、最高」  ブルーノは、そうつぶやきながら、僕のカラダをざらついた大きな舌でべろり、と舐める。  首筋……鎖骨……そして、乳首。  ……気持ちイイ……  そう、感じた途端。  思わず力が入って自分の中にあるモノを締め付けた。  それが新たな刺激になって、また、熱を上げる。  ブルーノは、まだ、挿入()れただけで、動いていないのに。 「……っあ……ああ、イイ」  新たな刺激に追い詰められて思わず、もっと、と腰を自分から振れば、その刺激にブルーノが、うっと微かに呻いて、笑った。 「……静夜は、キレイだ……  最初は、なんでこのメーヌリス……高級娼館に男が混ざってんの?  なんて思ったけど、一回抱くと、ハマるよな。  聞けばお前、奴隷とか、借金のカタに売られて来たんじゃなくて、好きで男娼してるって?」 「そ……だよ……悪い?」  今、イイ所を探してるのに、うるさいよ。  そう睨んでやったらブルーノは、くっくっ、と笑う。 「悪かねぇよ。  たださ、お前……淫乱」 「……ふ……ぁ」  言葉と一緒に、今度はブルーノの方から、ぐぃ、と腰を動かされ、僕はたまらず息を吐いた。  その様子を見て、ブルーノは目を細める。  「静夜は……さ。  ノると、群青色の瞳に、涙一杯溜める癖に、辛気臭くも哀しそうじゃねぇのもイイよな。  黒い髪、振り乱して()がってさ。  ほんとお前、気持ち良いコト好きだろ?  男のくせに……そこらの女よりキレイなくせに、セックスに溺れるド淫乱じやねえか」  おい、聞いてるか?  なんて。  ブルーノは、僕の顎をくい、と持ちあげて、そのまま、自分の唇で、僕の唇を塞いだ。 「ふ……ぁ……ん……っ」  全裸より淫らに服を乱され、ブルーノの太く堅い、存在感のある欲望が、僕の身を貫いたまま。  何度も角度を変え、噛みつくように貪って来るキスは、思いのほか、甘く優しくて。  ……全身がしびれる。 「う……く……あっ……は」  思わず、ブルーノの分身を抱きしめるように締め付ければ、彼は、ぶるっと小刻みに身体を震わせた。  そして、こみあげて来る射精感と戦っているような、低い(かす)れ声で僕にささやいた。
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