プロローグ~恋より刹那の快楽を~

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「静夜、静夜、静夜、静……夜ぁ!」  ブルーノは、髪を振り乱し腰を打ちつけると、僕の名前を連呼する。 「愛してる愛してるあいしてるアイシテル………!  ブルーノの本気が、僕を貫く。 「く……はっ…それ……イイ……ね」  気持ち良いから、ステキだと。  つぶやいた感想に、ブルーノは逆上した。 「静夜っっ!!」  大好き。  そのブルーノの狂った愛が。  ……僕を抜けだせない快楽に引きずり込んでくれるから。 「どうしたら……!  どうしたら、お前はオレを愛してくれるんだ……!」  ブルーノの僕に対する執着が……気持ちイイ。  もしかしたら、今日こそ()り殺されるかもしれない。  なんて。  命の危険を感じるほどに激しく抱かれながら。  僕は。  本当に、この身を引き裂く快楽のことしか、考えられなくなっていた。  ……  ………
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