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見事な筋肉で、身体を覆い、あるいは、いかにも強そうに見えるよう、身体を機械化した、屈強な男が二名。
それぞれブルーノの両脇から手を入れて、そのまま僕から引きはがしにかかる。
「まっ……待てっ! 静夜! 静夜……っ!」
ブルーノは、僕の名を呼んで抵抗したけれど、男たちの力には、敵わなかつた。
彼本人もいい体格をしているのに、スタッフ達に軽々と、どかされる。
すると、本当に満足はしてなかったらしい。
僕の胎内に収まったままだった、まだ固いブルーノの一物がずり……と引きずり出された。
「う……く」
粘膜をこすられながら出て行く刺激がたまらない。
まるで去ってゆくブルーノのペニスを惜しむようだった。
僕のアナルが、淫らにひくつくたび、こぶこぷと、脈拍にあわせて散々中だしをされた末の、白濁した精液が内股を伝う。
しかし、それを拭う気力もあるはずはなく。
ブルーノの支えを失った僕は、そのまま力つきて、ぱたり、とベッドに倒れ込んだ。
そんな僕の様子を見て、狂った熱が少し覚めたらしい。
肉欲に燃え狂う青い瞳をようやく正気に戻して、ブルーノが心配そうな声を出した。
「静夜……!」
「男娼の事は、お捨て置きください。
こちらでケアいたします」
「しかし……!」
ブルーノの希望は、今度も聞き届けられなかった。
何度も吐精したにもかかわらず、萎えずに勃ったままの見苦しいブルーノの姿は、最高級のガウンに包まれ、屈強な男性スタッフに抱えられる様にして、出て行く。
そして、廊下に連れ出されても、なお、ブルーノは僕の名を呼び続けていたんだけど。
その声が完全に消えるのと入れ替わるように、乱れた僕の仕事場の部屋に入って来る足音が、二つ、あった。
部屋に入って来た二人のうち、一人は、入口に控えるように留まった。
もう一人は、高価そうなハイヒールをカッカ、と鳴らし、遠慮なく近寄って来る。
そして、ぐしゃぐしゃに乱れたまま。
上掛けもかけずに、ベッドに横になっている僕を覗き込むように眺めると、呆れ果てたような声を出した。
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