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「どうしたんだ?急に話があるって…」
職場に戻った長戸は、ある1室を訪れていた。
所長室、それはいつも国枝が待機している部屋だった。
「リストを見て…思い当たることがありまして」
長戸は感染者リストを国枝に差し出した。
国枝はそれを受け取るとさらりと眺めた。
リストには赤ペンでチェックされている者があった。
「その赤いチェックのある人物たち。
それらの者にはある共通点がありました」
「共通点?」
「全て者が過去に大罪を犯しているんです。
殺人、虐待、詐欺…他にも多くの犯罪者が含まれていました」
国枝は半ば呆れ顔で、長戸の説明を聞いていた。
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