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市立図書館に着いた長戸は、過去数年分の新聞を調べた。
まだ確信はない。
しかし、感染をこれ以上拡散させない1つの手立てにはなるかもしれない。
長戸は自分の頭に降り注いだ光を消さないよう、はっきりと頭に仮説を呼び起こしながら、新聞を注視した。
そして感染者リストと照らし合わせながら、新聞記事をメモした。
約4時間、長戸は図書館の1室に立てこもり、ひたすらリストと新聞の照合作業を行った。
全ての新聞の確認が終わったとき、リストにある半数の人物にチェックがついていた。
やっぱり…でも、なぜ…?
長戸の中に、新たな疑問が生まれた瞬間だった。
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