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初陣
タンジー王国は資源が少なく、王が代替わりしてからは周辺国の資源を狙い、たびたび他国へ戦争を仕掛けていた。
ヒナとスイが入団して3ヶ月
王国兵士団はモンド王国との戦いを控えていた。
向かい合う両国の兵士
戦力差はないように見えたが、モンド王国の軍の大半は鍛えられた兵士、かたやタンジー王国の軍の大半は国内の農民など剣を持ったこともないような人たちばかりだった。
なかには剣を持つ手が震えている人や足が震えている人もいた。それを見た私は畏れ多くも将軍に話しかけた
「ケイジュ将軍。我が軍の大半は剣も持ったことがないような国民たちです。ここは我々兵士団が先頭に立つべきかと」
「ならそういうお前が先頭に立て」
「はい?」
「私に意見を言うほど自信に溢れているということだ。ちょうどいい、新人を戦場に慣らすためにもスイと二人で先頭に立て」
「ま、ケイジュ将軍がそういうなら仕方ないけど···」
「怖いなら無理して一緒に来なくていい」
「は?誰が怖がってるって?」
「スイ、お前ならこれぐらいの敵簡単に倒せる」
「な、なんだよそれ」
「この私が言うんだから自信持て」
「何でお前が上から目線なんだよ」
ワイワイギャーギャー言いながらスイと私は軍の先頭に立った
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