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このクラスは拓也さんが主導で、私はアシスタントのようなもの。
手本を見せる時に女性側のパを行ったり、時に少しだけアドバイスをしながら過ごしていると、レッスンが始まって1時間ほど経った頃に、一人の生徒に目がいった。
スタジオの端の方で、組むパートナーが見つからないのか一人で練習している中学生くらいの女の子。
何となく気になって、その子に歩みよる。
「えっと、千夏ちゃん?」
レオタードに縫い付けられたゼッケンの「Chinatsu」の文字を読みながら声をかける。
「は、はいっ……!」
ビクリち肩をふるわせた彼女が、弾けるようにこちらを向いた。
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