胸をタンデュして

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「どうした?」 「彼女のサポートお願いします!」 分かった、と頷いた拓也さんに千夏ちゃんが「ええ!?」と声を上げる。 「じゃあ、やってみようか。さっきやったアラベスクプロムナード」 「は、はい・・・」 目をぐるぐると回しながら、拓也さんの前にたつ千夏ちゃん。 拓也さんのサポート手が腰に触れた瞬間、ぼんっと耳まで赤くなった。 可愛いなぁ、と思わず頬が緩む。 後半のレッスンも、拓也さんは千夏ちゃんとペアを組んで練習してくれたお陰で、彼女の硬かった表情も次第に柔らかくなっていた。
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