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「うそ、ほんとにびっくりした・・・。あのちっちゃなちいちゃんが、こんなにお姉さんになってたの?」
「来年から高校生です」
ええ! と目を丸くすると、拓也さんが苦笑いで口を挟んだ。
「円ちゃん気が付いてたから、声掛けたのかと思ってた」
「いや、本当に申し訳ないんですけど、全然気が付きませんでした。逆に、拓也さんが気がついてた事にビックリですよ!」
「円ちゃんと踊ってたから、覚えてた」
当たり前のことを話すようにそう言った拓也さん。
そんなこと、普通覚えていられるだろうか?
反対に、覚えていなければならないはずの私が覚えていないのはちょっと問題かもしれないけれど。
ホントにごめんね、と手を合わせると千夏ちゃんはぶんぶんと首を振る。
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