500人が本棚に入れています
本棚に追加
実晴が本気で抵抗すれば逃げることは出来たけれど、実晴はニアを受け入れるつもりでいた。
実晴だけが首輪をつけたままで浴室に入る。
項にあたる部分は、爪や牙で無理矢理引きちぎろうとした跡が残っており、ニアはそれを見て顔を歪めた。
「運命の相手なら、どうして神様は1番最初に会わせてくれなかったんだろうね」
「ニア……?」
もうどうにもならないと、非力な声でニアは呟く。
浴室のタイルに押しつけられて、ニアは小さくぽってりと色づいた実晴の唇を吸った。
くちゅ……と唾液が混ざり合う音が響いて、実晴の自制も少しずつ剥がれていく。
ニアの興奮した息遣いと漏れ出すフェロモンに、実晴は逆らう術がなくなる。
抱かれたい……身体が屈服しようとしている……アルファという絶対的な存在に。
「あっ、あぁ、あ、ん……」
実晴のものよりも一回り以上大きい雄とともに扱かれて、実晴はその刺激に夢中になった。
男性のアルファにのみ存在する、男性器の根元の膨らみが目に入り、実晴の欲望に火が灯る。
ニアの指先が潤んだ後孔に沈むと、実晴はがくがくと腰を揺らしながらニアにもたれかかった。
「実晴、もう濡れてる。すごく厭らしいね」
体内に埋まっている2本の指を小刻みに揺さぶられて、実晴は悲鳴のような嬌声をあげた。
最初のコメントを投稿しよう!