ニアの願いごと

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「ひ……っ、ああぁっ! あ、あああぁん」 ニアの肩に手を置いて、実晴は与えられる快感に夢中になった。 硬くなっている自身を実晴の手で握らせると、ニアは空いた手にソープを注いだ。 芳しい花の香りが一瞬にして辺りに拡がったけれど、もっと甘ったるいフェロモンの香りに上書きされる。 「俺の匂いさせてる実晴って……何か興奮する。もっと奥まで俺の匂いで埋め尽くしたい……」 「あ……あぁ、あっ……」 ぬるつく指先で薄いピンク色の頂点をなぞられて、思わず仰け反ってしまった。 「もっと触って、ってこと?」とニアは都合よく解釈して呟く。 しこりのある乳頭を強弱をつけて、ニアの指によって摘ままれる。 全く経験のない優しい愛撫に実晴は戸惑いながらも、ニアに身体を預けた。 「ニアも、すごく……濃くて……あっ、あぁん……!」 触れ合う度にお互いの匂いが強くなり、もっと深い快楽の底へと誘われる。 前と後ろから蜜をだらだらと溢す実晴を見て、ニアは息を荒くさせた。 実晴の身体をすっかり清めてしまうと、乳白色の湯を張った浴槽に2人で浸かった。 長身のニアが足を伸ばしてもあり余るくらいあるスペースの湯船に、2人は折り重なるようにして入る。
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