ニアの願いごと

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「あっ、あぁ、ひ……あ、ああぁ、ん……。イく……っ、イくぅ……」 激しい欲を叩きつけられて、実晴の身体は歓喜にうち震えた。 自分の意思とは裏腹に、ニアのものを搾り取るようにうごめき、実晴は後ろだけで何度も達した。 生殖行為に必要のない前からは、たらたらと少量の滴を落とす。 「実晴……っ、実晴……」 「ん、ああぁ……あっ、ああ……!」 名前を呼ぶ声に余裕がなくなっていき、抽挿のペースが速くなる。 項にがじがじと噛みつくけれど、革のチョーカーが牙を阻んだ。 アルファの本能だけで突き動かされて、実晴を求めるニアは、獣そのものだった。 長い射精が始まり、実晴はそれを小さな身体で受け止める。 熱いものが中で爆ぜると、「ん……」と切なげな声が漏れ、それに呼応するようにニアも腰を押しつけた。 後ろから抱かれて膨れた腹をさすられながら、実晴は真新しいシーツの上でうとうとしていた。 真綿に包まれるようなふかふかのベッドの感覚に慣れなくて、実晴はもぞもぞと身体を動かす。 「ん……ん、あ……」 結合部から白濁が溢れ出して、黒のシーツを汚した。 ヒートから徐々に意識を戻したニアは、半ば襲い込むようにして抱いてしまったことを後ろめたいと感じているのか、実晴の胸元に頭をぐりぐりさせた。
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