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ずっと好きだった幼馴染みの(とおる)が結婚した。 しかも相手は私の親友。 透はいつも「人生悪いことばかりじゃないよ」って口癖のように言ってくれた。 だからいつだって信じてたよ? 壊滅的に運の悪い私でも、それは全ていつか透と幸せになるためなんだって。 幼なじみ同士といえばくっつくのが王道なハッピーエンド。ずっとそう思ってた。 ねぇ嘘つき。 人生悪いことしか起こらないじゃない。 透のヒロインになれないなら、こんな辛い現実ならもう全部いらない。それほど心から大切だった。 どこか遠くへ行きたい。 誰も私のことを知らない世界に。 無理して笑顔を作らなくても良い場所に。 こんな無様な私を誰も見ない世界にーーー
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