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prologue
23年間好きだった幼馴染みの透が結婚した。
しかも相手は私の親友。
幼なじみ同士といえばくっつくのが王道なハッピーエンド。
ずっとそう思ってたのにーー。
彼はいつも「人生悪いことばかりじゃないよ」って口癖のように言ってくれた。
だからいつだって信じてたよ?
壊滅的に運の悪い私でも、それは全ていつか彼と幸せになるためなんだって。
ねぇ嘘つき。
人生悪いことしか起こらないじゃない。
彼のヒロインになれないなら、こんな辛い現実ならもう全部いらない。それほど心から大切だった。
いなくなりたい。
誰も私のことを知らない世界に。
無理して笑顔を作らなくても良い場所に。
こんな無様な私を誰も見ない世界にーーー。
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