プロローグ

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握り締めた羽で、 その天使を刺し殺しました。 刺した羽は、そのとき初めて赤色に染まりました。 羽だけではなく、 返り血で髪も肌も赤くなりました。 そんなルルを見て、他の天使たちは恐ろしさから足がすくんだようでした。 ルルはそれを見て、数本羽をちぎり次々に刺していきました。 ルル以外は、もう起き上がれそうにありません。 他の天使たちが持っていた色とりどりの羽も、全部赤くなってしまいました。 騒ぎを聞きつけた他の天使たちは、その惨状に驚きました。 そして、返り血で染まったルルを誰かが 『バケモノ』と言いました。
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