封丘攻略戦

54/77
3192人が本棚に入れています
本棚に追加
/888ページ
そう考えた夏候淵は漸く肚を決めた。 「漢王よ、此度の勝負は預けるとしよう。 戦には敗れたかも知れぬが、お主との勝負から逃げ出す訳ではないからなっ!」 「ははっ・・・」 春馬を指差して言い放つ夏候淵に対し、苦笑いを浮かべる春馬。 「次は夏候淵さんときっちりと決着をつけるよ」 「フンッ・・・」 春馬に対し鼻を鳴らす夏候淵。 夏候淵は退却すべく春馬に背を向けて馬を駆けさせた。 「ふうっ・・・」 「殿! お怪我は有りませぬか!」 夏候淵が去った後に大きく息を吐き出した春馬。 そんな春馬に張任が声をかけ馬を寄せた。
/888ページ

最初のコメントを投稿しよう!