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「……やっぱ更新されてないか」
机に向かった晴陽は、眺めていたスマホの画面をそっと閉じた。
小説投稿サイト『ピクスター』で、いつも更新を楽しみにしている小説は、ここのところ更新がない。
「いや、でも、テスト中に更新されてたら、勉強どころじゃなくなっちゃうし!」
実際、小説が更新されると、何度も何度も繰り返し読んでしまうし、感極まって最初から読み直すこともあるくらいだ。
「テスト終わったら、文芸部行って、みくると遊んで……」
そして願わくは、小説が更新されていたら、最高のご褒美だ。
晴陽は再びスマホの画面を手にとり、更新されていないその小説に星のボタンを押した。普段なら、作品に対しての評価の意味を持つスターだけれど、これは、更新待ってます、という期待の意味のスターだ。
「さ、やるか!」
晴陽はスマホを置きテスト勉強のために教科書を開いた。
いつまでもいつまでも、待っています。貴方の更新を待っている読者がここにいます。その思いが、スターに乗せて、憧れの作者に届きますように。
――恋する男子に星を投げろ、に続く
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