もてなす京都の道祖神
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先ごろ、すれ違う際にまごついた遊歩する老婆に向かって舌打ちをし、押しのけるように避けていった。そしてその際、少し右に傾ぎ、我らを始めて視野の端におさめたのだ。彼の者は(このようなアスファルトに包まれたビルの一角にこんなものが?)と一瞬だけ、驚異した。だがその胸の内はすぐに、煩悶懊悩に塗りつぶされてしまった。我はそのかそけき驚異を供物として啜り得た。 ようこそ京都へ
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