いけず石の妖精が元気な理由
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正体判然としないまま、自転車は近づく。 彼の遊びがよく見えるようになってきた。左右の家々の敷地ギリギリにある庭石を逐一足で踏んづけている。白線をはみ出さないように歩く類の児戯。 やはり子どもが遊んでるだけかと理性は結論づけかけているのに、感覚は何かおかしいと断をくだした。なるべく相手を見ないようにして、つとめて冷静に自転車をUターンさせる。
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