someday.7

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「今、なんて言った?」 なのに、どうしてそういうことには反応して目が覚めるのかな。 起き上がった雷に腕を掴まれて。 「…これで起きるとは思わなかった」 ハフッと小さくため息をついて、掴まれている腕を見る。 別に強く掴まれてもないから痛くはないけど、離してくれなさそう。 「ホラ、マンガとかであるじゃない?告白とかキスとかで目覚めるヤツが」 「イヤ、あった気もするけど」 「デコピンと迷ったんだけどね」 「え、それは痛いだけだからやめて」 説明を聞いて、やっと腕を離してくれる。 ただ、不貞腐れた表情。 「…いつもより寝起きがいいわね、タヌキ寝入り?」 「ヤ、ホンキで寝てた。途中で目が覚めただけのこと」 「じゃあなんでその時に起きなかったのよ」 「なんか、奮闘してるあげはさんがかわいくて」 わからないし、わかりたくもない、雷の思考。 「でも、だからって告白は…」 「あら、ホントのことかもよ?」 「そう言うってことは、ホンキじゃないね」 「わからないわよ?」 誰もウソだとも冗談だとも言ってない。 「ヒトとしてはスキ、ってことでしょ」 「えぇ、そうよ、それじゃダメなの?」 首を少し傾げて聞きながら、だけどダメだってことはわかってる。
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