someday.7

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少し聞かれていたことはわかっていた。 でも特に何も言ってこないし、あまり聞かれなかったんだろうと思っていたんだけど… 「自分自身を責めて、不利な方にしか考えないからこんなことになるんだよ」 「だ…って…誰も責めてくれない」 ──キミはただの被害者だから、今まで通りできるよね? 「できない…できないよ…」 「……あげはさん?」 ──ホラ、みんなキミを待っているから。 「お願い…誰でもいい…あたしを責めて…」 「あげはさん!俺を見て!」 「──……ら、い……?」 あたし…今…? 「昔、何があった?」 何を口走ったかもわからないのに、聞いてくるソレにあのことを言っていたんだと… もう、ここ何年もフラッシュバックしていなかったのに。 「落ち着いて、深呼吸できる?」 また優しい雷に戻って言われた言葉に、自分の息が乱れていたことに気づいた。 過呼吸とまではいかなくても、ソレに似たようなところまでいっていたらしい。 「落ち着いたら話して」 「この…状態の…ままで…?」 押し倒されていることは変わらず、ただニッコリと笑顔を浮かべるのみ。 別に…逃げないのに、な。 もう夫婦だし、いずれバレることだから、いつ言ったって構わないんだし。 「……火傷がね、あるの」 「火傷?」
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