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どう足掻いても、ぜったいに折れないだろう。
想像通り。
「純白のドレスを着たあげはさんを見たいのに」
「説得はムリだからね。話題を逸らしてくれたんだろうけど、これ以上言うなら家庭内別居にするから」
やっぱりバレてる。
……イヤ、待って？
なんで結婚式の話すると別居しなきゃいけないんだ。
「あげはさん、おかしい」
「何もおかしいことなんて言ってないわよ」
「イヤなことはわかってるけど、なんで家庭内別居？」
「それくらいイヤって言うこと」
「ん？別居や離婚はしたくないんだ？」
首を傾げて聞けば、プイッとソッポを向く仕草。
えー？
ソレはどんな風に解釈すればいいの？
どれに対してソッポを向いたのかわからない。
結婚式になのか別居になのか。
「…わかった、もう言わない」
「わかればいいのよ」
「その代わり、一緒にいる時はイチャイチャするからね」
「……前にもそんなこと言われた気がする」
うん、言った覚えがあるけどさ。
意外とあげはさんて、物覚えがいい。
覚えてなくていいところまで覚えてる。
今言ったことだってもう数ヶ月前のことで、言ったあとに俺は思い出した。
そう言えば、どこかで言ったことがあるな、と。
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