someday.10

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とりあえず、あげはさんの隣に座れば拗ねてるし。 「てか、なんで起きてんの?いつもなら寝てる時間なのに」 「明日お休みなんですー」 イヤ、言い方。 頬を膨らませ子供みたいに拗ねて、ソッポを向く。 つまり? 休みだから、俺が帰って来るの待ってたって思っていいのかな? 「待っててくれたって思っていい?」 「潜り込まれるのもイヤだから」 えー、唯一の楽しみなのに。 同じ布団で一緒に寝れる安心さって言うの? まぁ、あげはさんは寝てるから、あげはさんにはわからないだろうけど。 「ソレ言うために?」 「うん、そう」 「言ってもムダなことわかってるよね?」 「うん、わかってる」 拗ねてる状況は変わんないけど、受け答えはしてくれるから怒ってはなさそう。 だけど、ソレだけのために起きて待ってるとか、今までのあげはさんを思うとあり得ない。 「ねぇ?あげはさん?」 「何」 「眠いのに待ってたホントの理由は?」 目を擦る仕草はきっと眠たいのをガマンしてて。 誘導してでも言わせたい。 あげはさんの口から言ってほしいんだ。 「……そうよ、待ってたの」 「初めから素直に言えばいいのに」 クッションに顔を埋め聞きたかった言葉を、小さい声で言うから。 そのクッションごと抱きしめる。
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