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「玲子さんって彼氏いるのかな?」
まずは、そこからだよね。
「いないと思うよ。
美人だけど障害のこと気にしてるし、それに.... 」
「何?言いたくないならいわなくいいよ。」
「違うの。真理だから言うけど....
彼女、中学生の頃、不良グループに襲われそうになった事があるの。
未遂だったけど、それから男性恐怖症になったみたい。」
「そんな、辛い事があったんだ。」
「だから、旦那もずっと守ってきたみたい。」
「でも、俊輔君には普通だったよね。
抱えられたりしてたけど怖がってなかったよ。」
「あれは、男のうちにはいらないよ。
介護士さんと思ったんじゃないの。」
「そうかな?あんなにがっしりしていたら逆に怖いと思うよ。」
「真理、何かたくらんでる?」
ばれた。
恵子には隠し事ができない。
仕方ない。事情を話した。
「あなたいつから世話焼き婆さんになったの。
自分の事もちゃんとしないに。」
結局、怒られるはめになった。
「わかった。今度の土曜日に実家でバーベキューやるから。
真理も来て。
旦那と玲子さんも来て貰うから。」
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