障害

2/2

585人が本棚に入れています
本棚に追加
/91ページ
「玲子さんって彼氏いるのかな?」 まずは、そこからだよね。 「いないと思うよ。 美人だけど障害のこと気にしてるし、それに.... 」 「何?言いたくないならいわなくいいよ。」 「違うの。真理だから言うけど.... 彼女、中学生の頃、不良グループに襲われそうになった事があるの。 未遂だったけど、それから男性恐怖症になったみたい。」 「そんな、辛い事があったんだ。」 「だから、旦那もずっと守ってきたみたい。」 「でも、俊輔君には普通だったよね。 抱えられたりしてたけど怖がってなかったよ。」 「あれは、男のうちにはいらないよ。 介護士さんと思ったんじゃないの。」 「そうかな?あんなにがっしりしていたら逆に怖いと思うよ。」 「真理、何かたくらんでる?」 ばれた。 恵子には隠し事ができない。 仕方ない。事情を話した。 「あなたいつから世話焼き婆さんになったの。 自分の事もちゃんとしないに。」 結局、怒られるはめになった。 「わかった。今度の土曜日に実家でバーベキューやるから。 真理も来て。 旦那と玲子さんも来て貰うから。」
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

585人が本棚に入れています
本棚に追加