バーベキュー

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何となく気まずい。 別れた夫婦と間に入った弁護士がいる。 よく普通に話をしていると感心する。 どこに座ろうか....... 悩んでいると「真理は、こっちだよ。」 真一が自分の隣を勧める。 ここで、変な雰囲気になるのは嫌だから普通に挨拶をして座った。 橋本さんは、仕事の時とは違って気さくな感じだった。 ずっとにこやかに微笑んでいた。 「お二人には、いっぱい儲けさせて貰ったら、肉をたらふく食べて下さいね。」 そう言われて、笑ってしまった。 玲子さんが、私を見て 「課長にはいつもお世話になってます。」 そう言われて、 「いやいや、もう別れてるから。」 漫才みたいな掛け合いをしていた。 結構、和気あいあいと時間が過ぎて行った。 真一と俊輔君は飲んでなかったけど、他のみんなは、結構飲んでいた。 玲子さんも安心して飲めると喜んでいた。 俊輔君は帰りに送って行くのだろう。 いつも飲むのに我慢しているのがおかしかった。 真一は、何で飲まないんだろう? 不思議だった。 「何で飲まないの?」 普通にきいた。 「睡眠薬入れられたら困るから。 真理なら入れてもいいよ。」 その言葉で橋本さんが大笑いした。 何の事? その後、離婚騒動の真相を知って驚いた。 真一は、完全に騙されていたんた。 もとから妊娠は騙されてると思っていたが、まさかそこに至る行為まで騙されていたとは知らなかった。 てっきり若い子と浮気したと思っていた。 真相を知って気持ちが晴れた。 私の小さなプライドがもとに戻った。 そして、真一を改めてて見た。 何で言わなかったんだろう。
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