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「ごめん、恵子タクシー呼んでくれる?」
もう、だいぶ酔ってしまった。
これ以上ここにいたら、何を言うかわからない。
「俺が送っていくよ。」
真一がそう言ったけどもう限界だった。
「嫌よ、何で別れた男に送ってもらわなきゃいけないの。」
真一が悲しそうな顔をした。
「俊輔、送って行って、真理酔っ払ってるから。」恵子が、言った。
「俊輔君は、駄目!」
だって、玲子さんのそばにいないと駄目だ。
「タクシー、タクシー。」
そう言ってる間に眠ってしまった。
夢の中で昔の事を思い出していた。
結婚してる時は幸せだった。
いつも安心出来る腕の中にいた。
今は、仕事して帰ってくるだけの毎日だ。
仕事中は良いけど帰ると寂しい。
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