エピローグ

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 足の怪我はすっかり良くなったようだ。  スカートで今は見えないが、傷跡すら残っていない。 「けっこう似合っているだろう?」 「大変お似合いではあります。が」  とても気の利いた、返事をするシャリー。  だが、合点はいっていないようだ。 「何故わざわざ高校生に? マナに会うなら他にいくらでも方法があるではありませんか」 「そうかもしれないけど、僕はこうしたいんだ」 「それはどうしてですか?」  どうして。  そう聞かれて一瞬言葉に詰まった。  僕はマナと同じ時間を過ごしたい。  マナと同じ景色を見たい。  でも、それだけじゃ足りない。
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