恋の魔法が解けなくて

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「成田君? ああ、隣のクラスの?」  私の疑問にアカネが答えてくれたが、それは私が求めていた問の答えとは違った。  隣のクラス?  そんなはずはない。  隣の席は成田君のはずだ……だけど。  隣のクラスだと言われたら、そんな気もしてきた。 「隣のクラスの男子の名前なんて、良く知ってるね。 あれ、なんで私も知っているんだろう?」  アカネが首を傾げる。  私も同じように首を傾げる。  はて。  なんだろう、この違和感は。  ――まあ、大した影響はないからいいか。
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