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英司は怖くなりバタンッ!と音を立ててドアを閉め、布団に潜り込んだ。そして、またうつらうつらとし始めた
ジャー……
英司の体がビクッと反応した。また、風呂場からシャワーの音がするのだ。恐る恐る風呂場へ行き浴室のドアを開けると、また音がピタリと止んだ
(……)
もうこうなるとなかなか眠れない。電気を点けたまま布団に潜り朝になるのを待った
夜空が明るくなり、太陽の光がカーテンの隙間から部屋に差し込んでくる。何とか眠ることは出来たが、シャワーの音はあの後も続いた
( ……。仕事行く準備せな )
昨日のことを考えている余裕も元気も無かった。仕事に行く準備を済ませて玄関に向かいながら、点けっぱなしの電気を消していく
プルルルルッ…プルルルルッ…
英司のスマホの着信音が鳴り響く。画面を見ると潤一からだった。昨日かけた電話の折り返しだろう
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