某所 自宅

13/13
前へ
/256ページ
次へ
「カット!カット!」 ADのカットの合図と共にスタジオがパニックになる。他のスタッフが倒れたスタッフの周りに集まり、声をかけたり肩を叩いたりしているが、反応は無い 「そ、そんな…まさか…」 英司は、思わずそう呟く。倒れたスタッフは、2人のスタッフに左右から抱えられ運ばれていく。そのときには、2人の女の子の姿はもちろんどこにも無かった その後、無事スタッフは意識が戻ったが、なぜ倒れたのか原因がわからないらしい。撮影は再開されたが、再開後の撮影は変な雰囲気となってしまった 「え?2人の女の子?いや、見てないけど?ちょっと、ボッチー君やめてくれよ気味が悪い」 英司は他の芸能人やスタッフに2人の女の子について尋ねたが、やはり自分以外見えていなかったらしい (やっぱり俺だけやったんや見えてたの) 帰り道、あの2人の女の子のことが頭から離れない。忘れようとしてもあのニヤッと笑った顔が脳裏に浮かぶのだ
/256ページ

最初のコメントを投稿しよう!

589人が本棚に入れています
本棚に追加