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「カット!カット!」
ADのカットの合図と共にスタジオがパニックになる。他のスタッフが倒れたスタッフの周りに集まり、声をかけたり肩を叩いたりしているが、反応は無い
「そ、そんな…まさか…」
英司は、思わずそう呟く。倒れたスタッフは、2人のスタッフに左右から抱えられ運ばれていく。そのときには、2人の女の子の姿はもちろんどこにも無かった
その後、無事スタッフは意識が戻ったが、なぜ倒れたのか原因がわからないらしい。撮影は再開されたが、再開後の撮影は変な雰囲気となってしまった
「え?2人の女の子?いや、見てないけど?ちょっと、ボッチー君やめてくれよ気味が悪い」
英司は他の芸能人やスタッフに2人の女の子について尋ねたが、やはり自分以外見えていなかったらしい
(やっぱり俺だけやったんや見えてたの)
帰り道、あの2人の女の子のことが頭から離れない。忘れようとしてもあのニヤッと笑った顔が脳裏に浮かぶのだ
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