589人が本棚に入れています
本棚に追加
「堀垣さんは今、人気急上昇中の女優ですが、まさかの心霊番組に出ますか」
男が渚に話をふる
「そうですね。心霊番組は初めてなんですが、小さい頃から幽霊とか見えていたので、怖いですけど楽しみですね」
微笑みながらそう話してくれた。美人で優しい笑顔だったので、男も嬉しい気分になる
「えー!?じゃあ、今も見えてたりするんですか!?」
男は、少し大げさに驚いて聞いてみる
「あー、今は見えませんね。ですが、ゾクッていう空気は感じます」
「おー…!これは頼りになりそうな方です。さあそして、皆さんご存知。心霊番組といったらやっぱりこの人、稲山 潤一さんです!」
「はじめまして、こんばんは〜」
潤一が頭を下げたので、2人も頭を下げて挨拶する
「稲山さんは、心霊スポットをよく行かれるそうですが、何ヶ所くらい行かれたことがあるんですか?」
「そうだね〜…。70ヶ所くらい行ってるかな〜」
男と渚は、驚いた表情で顔を見合わせる
「特に今日の心霊スポットは、私来たことあるんだ」
「えっ!?来られたことあるんですか!?」
「うん、だいぶ昔だけどね。夏の心霊企画の番組で来たんだけどね、ここ、やめたほうがいいかもしれないね」
潤一の言葉に、今まで微笑んで聞いていた渚は不安そうな表情に変わる
最初のコメントを投稿しよう!