某県 Sトンネル

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「だからね、あんまりこの場所でこういう番組はやりたくないんだよね」 男と渚の2人は、しばらく黙ったままだった 「ちょっと!稲山さんやめてくださいよ!入れなくなるやないですか!」 男がそう言うと潤一は「はっはっはっ!」と笑った。怖い話をして怖がらずのが好きというのは、本当らしい 「私も鳥肌が凄いです…」 苦笑いの渚が腕を摩ってそう言った。何か感じたりしているのだろうか?男も鳥肌が立っていたので 「そうですよね!僕なんかもう鳥になって飛んじゃうんじゃないかなってくらいですよ」 と言って両手で羽ばたくようなフリをした。すると、あんなに苦笑いして怖がっていた渚が無表情になり、潤一とスタッフもし〜んとしている 「面白いですね」 渚はニコッと笑うが目が笑っていなかった。潤一は、男の肩にポンと手を置いた 「R1制覇への道は、まだまだ厳しそうだね」 潤一の言葉に回りのスタッフがドカッと笑った 「やかましいわ!余計なお世話ですよ!」 空気が張り詰め、凍りつき、そして和んだ。男は切り替えてカンペを読んでいく
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