某県 Sトンネル

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「それでは!いよいよ心霊検証スタートしたいと思います!」 … はい、カット!OKでーす! ありがとうございました! カットの声がかかり、最初の撮影が終了した。3人はスタッフに挨拶する。渚は、メイクさんにメイクと髪の毛のセットをしてもらっており、潤一はスタッフと次の撮影の確認をしていた (はあ…やってもうたよ…) 男は、出演者用の椅子に座りさっきスベった事を気にしていた (『ガッチャマンズ1号2号』が解散してピンになったけど。全然上手くいかへんな…。狩島 英司って俺の名前から『ボッチー』って芸名にしたけど、変わらへんな…) 英司は、今までの自分の芸人生活を思い返していた。コンビ解消するんじゃなかった。そんな気持ちだった (そら、心霊とかホラー嫌いちゃうで。大学のとき心霊スポット行ったこともあるしやな。でも、お笑いの番組出たいわ、なんでこんな番組やねん…どうせやらせ入ってんねやろ) 待ち時間の間ずっとそんな悲観的な事を考えていた 「ボッチーさん!本場いきますよー!」 「はい!今行きます!」 英司は、右から渚、潤一、英司の順でトンネルの前に立った。トンネルの雰囲気や見た目の感想を述べていくのだ
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