8人が本棚に入れています
本棚に追加
白い雪がふわふわと空から降ってくる。
僕が来ているジャケットの上に落ちると、
シュワっと溶けて、
消えてなくなった。
顔に当たると冷たくて、
視界に入ると暖かくて。
少しばかり積もった雪をそっと踏むと、
きしきしと音が鳴り、
ぎゅっと思い切り踏むと、
水になった。
その光景がほんのちょっと悲しくて、
冬が来たんだなぁと思うと嬉しくて。
雪だるま作れるまで降らないかなと、
思ってみたりした。
でもそんなには積もらなくて、
次の朝には水たまりに戻ってる。
その水たまりを見て、
溶けちゃったな、
早く積もってくれないかな、
なんて子供じみたことを考えてもみたり。
雪は降ると寒いけど、
こうやってまた楽しい思いができる、
暖かくて素敵なものだ。
最初のコメントを投稿しよう!