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いっそ綺麗な人間になりたい。
そう思うようになった。ずいぶんと汚れていた。
それは二度拭きでも落ちないようなびっしりな汚れが。
自分で自分を汚して、まるで明日が来ないような酷くおびただしいような汚れを。
そんなもの、明日になったら後悔することがわかっていた。
頭の中ではわかっているのだけれど、感情が汚してほしいと願っている。俺は感情に従うことしかできない。汚れた明日が来ないことを祈っていた。
明日になったら白いキャンパスのような綺麗な明日になっている。明日になれば、、、、世界は全て無くなっているんだ。
くしゃくしゃになった誰にも見せられないような不細工な皮からあふれ出るしょっぱい体液。を零しながら。
少し晴れたような天気のまま寝床に着く。
・・・・重苦しい空気が明るい。
気を失ったように寝て、わずか1,000キロメートルの落とし穴からスマホのアラーム、窓から自分のヴァンパイアも消滅するような攻撃的な日差しが差してくる。
そう嘆いていたのだけれど、人生とは時折光をちらつかせてくる。今日は土曜日。お休みだ。
何かやりたいわけでもないけれど、少しだけ解放されたようで乗り気ではない単純作業をする毎日よりいきやすい。
だけど汚れは落ちていなかった。大切なものも離れていっている事実は変わらない。
最低な人間だ。約束を裏切った。裏切ってまで名声が欲しかった。自分のためにした。相手の事なんて考えてなかった。衝動でやってしまった。
他人を足かせにして、心を踏み台にしてまでのし上がらないといけない事。他人の感情に合わせて人生を歩んでいると、中途半端な人間になってしまうので。そういうのが自分が一番いやなことだった。
他人とは違う。文句ばっかで結局何もしていないじゃないか。自分で行動を起こしたこともない奴らとは一緒にしてほしくはない。
世間的には同じ穴のムジナ。だけど、、、、、、
俺は先走る感情にブレーキを掛けた。…こういうのが最低で汚れている人間の考えなんだな。と
だ、、、、だけど、こういうラットレースのようなコンドル効果のような報われることが無いような歩き方はしたくない。
早歩きをしたいのだけど、みなか弱い人のため、ゆっくり歩いている。
先頭には監視員が居て、急ぎ足で走り出すような奴が居ようものなら鋭利なナイフで刺してやるぞ。といわんばかりの。いわんばかりにナイフをちらつかせている。
こんなもの助け合いの善意とかなんでもない。強制社会だ。
蟻地獄の中に追いやられる大量の蟻。だけど、実際の蟻地獄はそんなに蟻は引っかからない。
蟻の方が賢い。人間地獄はいつも大量だ。学はない。
学校は、教本は全てはおしえてくれない。教えてくれるのは我慢の仕方。気の紛らわせ方だけだ。
膨れ上がるのは、希望と負債だけ。背中を押すのも崖の上。
辛い。。。。。辛いことだけは上手く教えてくれる。
だけど、少し早歩きをしてみたい。そうすりゃゴールは近くなる。
だれもゴールを望まない。鋭利なものでズタズダになる。
痛いよ、痛いよそりゃ。苦しいよ。。。。
だけど、それはここに居たって一緒じゃない。
たとえ、苦しみが増えようとも新しい景色が観たい。
俺は先に進むから。。。。。後からついておいでよ。
君が追いついてくる前に、綺麗に掃除しておく。
もし汚れていたらまだそこに俺は居ないから、申し訳ないけど掃除しておいてくれないか。
絶対観に来るから。
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