「ねね、ちょっと私の話聴いてもらえる?」

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「ねね、ちょっと私の話聴いてもらえる?」

俺はオープンテラスのカフェで一人でオシャレにコーヒーを飲んでいた。 そこに突如、女が座り込んできて俺に口を開いた。 「ねね、ちょっと私の話聴いてもらえる?」 彼女はそう告げた。 「今ちょうど休憩中になんだけど」  「仕事中なの?」 「そうだよー。今お昼休憩に入ったところなんだ。」  「仕事中だったのか。土曜日なのに大変だねサービス業とか?」 「まぁ、そんな感じかなぁ」 「主にこの週末の方が私のかきいれ時だから今日は本番みたいなものかな」  「土日出勤だと友達とかと予定合わなくて大変でしょ。」 「結構大変だねぇ、学生の頃よりは友達とあんまり遊ばなくなったかなぁ、でも必ず月2回日曜日は空けて友達と予定を立てているよ。」  「友達と予定を計画して毎回遊ぶようにしているなんて偉いね。」 「つか、足が痛い。」  「急にどうした(笑)、大丈夫?毎日お仕事ヒール履いてるから結構痛めちゃったとか?」 「ううん、お仕事はだいたい割烹着でスニーカーかな、足を痛めたのはただ歩くと退屈だからつま先で歩いていたからかな(笑)」  「割烹着っていうと旅館とかやっているの?」 「ううん、食品売り場で試食販売しているの」
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