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「ねえねえ、プロポーズの言葉、なんて言ったの?」
「どこで出会ったのかなあ?」
「赤ちゃんはもういるの?」
矢継ぎ早に質問する。二人の会話を聞いていたら、私の疑問は解消したけれど、二人から私への返事ではなかったのは、やはりちょっとさみしい。
(でも私には、もっと大事なミッションがあるんだから!)と気を取り直して、和歌の前を飛ぶ。楽しく会話する二人を後ろから眺めながら歩いたりしたら、もっと悲しくなりそうだったからだ。
調理実習は、豚汁と生姜焼きに白いご飯という定番メニューだ。
(二年前、私も作ったな。こういうのって変わらないのかな?)
五人位ずつの班に分かれて、調理していく。
「あら、和歌ったら、意外に上手じゃない!」
和歌はジャガイモをキュッキュッと手際よく洗うと、包丁で皮を剥いていく。ゆっくり慎重ながらも、なかなか慣れた手つきだ。和歌の隠れた特技を発見だ。
(これはかなりアピールポイントなんじゃない?)
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