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ある日の体育の授業でサッカーをやった。
ボールが遠くにあるのに、ひろしが私の足をバンバンと蹴り始めた。最後に足をひっかけられた僕は地面に転んだ。膝から血が流れ出す。
ひろしの仲間たちは大笑いしている。
それからも、ひろしたちの私に対する執拗ないじめは続いた。
私は石蹴りをすることにした。
「死ね! ひろし 死ね!」
心の中で何度も叫んでいた。
私は力一杯石を蹴った。
石は逸れること無くちょこんと私を待ってくれている。
いよいよ家が近づいてきた。石から先に視線を移すと、道路に巨大な穴が開いている。
そんなはずない……朝は、こんな穴がなかった。
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