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けれど…………私は、
『干渉しすぎたみたいだね』
私の身体 が、薄くなってきている。
別れが近付いてきている。そんな気がした。
それに気づく、私の子ども達。
嫌だ、嫌だと泣く子ども達に私は答えた。
『大丈夫……私は、ちょっと疲れたから、少しの間、眠るだけだ。』
それが、永遠の別れになってしまったとしても、私は、
『みんなのことを、この世界を、愛してる』
『私は、みんなの、この世界の幸せを、遠くから、祈っているよ。』
それでも、泣き止まない我が子達。
時間がない。
『さあ、皆、笑って?教えたろう?
大丈夫、私は目に見えなくなる、だけさ、私の心は、』
そこで止め、私は、いった。
『いつでも皆と一緒だ。』
そのとき、私の身体は、消えた。
けれど、そのとき、子供達は確かに聞こえた。私の最後の言葉が。
『これは、サヨナラじゃない。』
『たえず、魂は輪廻転生している』
『私とお前達が会えたのも必然の運命』
『なら、また巡りめぐって、きっと会える』
『また、会える日まで、生きろ』
『大丈夫だ。もう、お前達は』
『一人じゃないだろう?』
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