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「・・・おい、大丈夫か」  誰かに肩をゆすられゆっくりと目を開ける。  あれ、俺、家の中にいたはずなのに何で外にいるんだろう。  最初に目に入ったのは青い空、そうして俺をのぞき込む一人の__。 「うっわぁすげえイケメン!! 」 「おわあ! 」  俺は叫びながら腹筋総動員でがばりと起き上がり、こちらを見下ろしていた人物は慌てて俺をよけた。 「あだあ! 」  起き上がった瞬間ずきりと傷んだ後頭部を抑える。そう言えば辞書やトロフィーや植木鉢や北海道土産のシャケ咥えた熊が落ちてきたんだった。 「おい、落ち着け。どうしたんだお前」  先ほどとは違う声が上から降ってきて俺は後頭部を抱えたままそろそろと顔を上げた。  正面は先程見た、薄茶色の髪と白い肌、凛々しい瞳の王子様のようなイケメン。右側には少しかがんで俺を見下ろしている、黒色の短髪と日に焼けた肌のスポーツ系長身イケメン。転じて左側を見ると先の二人より少し小柄で年下っぽい茶髪で可愛い顔のワンコ系イケメン。  もしかしてとある期待を込めて後ろを身体をひねって振り返ると、  __2頭身で2足歩行のド〇えもんのような黒猫がいた。 「誰だおまえー!! 3人イケメンで眼福だと思ってたのにお前の中途半端な存在はなんじゃああ!! 」 「ぎひぃぃいいいいきなりキレてきた、なんだはこっちのセリフだよおおお」 「しかもしゃべんのかお前!! 」 「なんだお前、元気じゃねぇか。ぶっ倒れてたから心配したぞ。貧血か?一応保健室まで行くぞ、何年何組だ? 」  ブチ切れた俺と涙目になった謎の黒猫どら〇もんのやり取りを無視し、スポーツ系イケメンが俺の顔をのぞき込む。  くっ・・・、見た目だけでなく爽やか人助け君か。スポーツマンシップ、素敵です。抱いてください。 と一瞬ぼーっと彼を見つめていた俺はハタと正気に戻った。 「え、あの、ここどこ? 」 「は? 」  3人のイケメンは俺を見て一斉に疑問の声を上げた。  そんなに驚かなくても。3人とも俺が見たことのない制服を着ているしどう見てもここ、どこかの学校の敷地内でしょ。皆の顔を見た感じ高校生っぽいから俺とタメか? ん? でもここの制服どっかで見た事あるぞ、知ってる高校だったっけな?  思わず黙り込んで考え始めた俺をスポーツ系イケメンが指さした。 「どこってお前もここの生徒だろーが」 「は」 イケメンの差した先が俺の身体だったのでつられるように顔を下に向けると、俺は彼らと同じ知らない制服を着ていた。
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