白い子猫

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寒さも厳しくなってきた12月、私は病室で裕貴君とクリスマスを楽しもうと計画していた。 裕貴君に元気になってもらいたい一心で、私は裕貴君が楽しんでもらえるように考えていた。 裕貴君は抗がん剤の影響で髪の毛が抜け落ちてしまったため、私は院内でも使える毛糸の帽子を手編みで作り、またクリスマス前日の夜からクリスマスケーキを作って準備した。 12月25日当日、プレゼントとクリスマスケーキを持って病院に行くと、裕貴君はこの日は体調が少し良くてベットで起き上がって私と話をしてくれた。 クリスマスケーキのことは事前に病院に伝えて持ち込む許可を得ていたため、ホールケーキを切り分けて裕貴君と一緒に食べた。 裕貴君は、 「おいしい」 と言って、嬉しそうに食べてくれた。 また私が手作りした毛糸の帽子をプレゼントすると、さっそく頭にかぶってくれて、 「あったか~い」 と言って喜んでくれた。 この日は、看護師さんに協力してもらって、裕貴君を車椅子に乗せて私が車椅子を押して病院の外の庭を散歩した。 また許可をもらって面会時間が過ぎてからも少し病室にいて、裕貴君とスマホの写真や動画を見たりして、いっぱいお話をして楽しんだ。 裕貴君とこんなに長い時間一緒に過ごすのは久しぶりで、とても楽しかった。 裕貴君もずっと笑顔でいてくれて、きっと楽しんでもらえたと私は感じていた。
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