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まだ、ゆりとただの友達だったころ、そのことを話したことがある。
そしたらゆりは、こう答えた。
「みゆきって変なこと言うね。私は私の名前、気に入ってるけど、みゆきって名前もすっごくいい名前だと思うよ。だって大好きなお父さんとお母さんがつけてくれた名前でしょ?」って。
反抗期の一種なのか、そのころの私は、家族に対して気恥ずかしいという思いがあった。
だから一層、そんなゆりの真っすぐに家族を愛し、それを堂々と人に言える強さに、私は惹かれたのだった。
ゆりには素直な自分を見せれるような気がした。
それから私達は親友になった。
もしかして、私の好きな人って…ゆり?!って思った?
「ゆり」なだけにって?
もちろんゆりのことは大好きだけど、残念ながらそういう好きではないんだ。
私の好きな人はね…
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