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「あれは、呪いじゃなくってね。」
親友のゆりにも今まで打ち明けられず、自分の中にしまっていた思い。それだけに、次の一言がなかなかでてこない。
だけど、ゆりになら言っていいよね?
私は勇気を出してゆりに告白した。
「…書いてたのはね、好きな人の名前なの。」
ゆりはキョトンとした顔をして、3秒くらい固まっていた。
「えーーーー!!!みゆき、よし…あわわわわわ」
ゆりが大声で芳高くんの名前を叫びそうになったので、慌ててゆりの口を塞いだ。
「ゆり、声おっきいよ。しーーっ。」
周りのみんなが一瞬こっちを見たが、すぐに興味はなくなって各々の会話に戻ったようだった。
「ごめん、私全然気付いてなかったから…。びっくりしちゃって。」
ゆりは悪かったと思ったみたいで、それからは小声で話した。
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