第二話 大事な大事な1枚

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第二話 大事な大事な1枚

 最近、ゆりは本屋のアルバイトを始めた。学校終わりにマックで一緒に勉強したり、だべったりができなくなっちゃった。  ゆりの応援はしたいけど、正直ちょっと寂しい。  でも今日はバイトが休みだって聞いたから、ちょっと期待している。 「ゆーり!今日バイトないんだよね?久しぶりにマック寄って帰ろーよ!」 「ここんとこ、一緒に帰れてなかったもんね。私もみゆき不足で寂しかったー!」  ゆりが犬みたいに抱きついてくる。  ゆりってほんとにかわいい。なんかいい匂いがするし。  私からもこんな匂いでてたらいいなと思って、嗅いでみたけれど自分で自分の匂いは分からなかった。 「ねえ、みゆき。提案があるんだけど。今日はみゆきの家に行ってみたいな。」 「うち?いいけど、普通だよ。」 「みゆきの部屋ってどんなのか見てみたい!」 「じゃあうちでポテチでも食べながらだべりますか!」 「賛成~。」
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